Opening 02:守りたいもの、守れなかったもの
【GM】
:はい、じゃあ次はPC3ですね。まずはハンドアウトー。
・PC3 アコライト/セージ
コネクション:エリック 関係:同志
人々の幸せを守ること。人々を幸せへと導くこと。
それが神官の務めであると、キミは疑わない。そして思うのだ。自分もいつか、その務めを果たしたい、と。
だから、キミがその少年について行くことは、当然のことなのだ。
例え、その果てに何が待っていようとも。
【GM】
:という感じで。……あぁ、そうだ。もう一つ。
【N】
:はい?
【GM】
:このコネクションキャラのエリック。彼は、脚が悪い、という設定があります。演出あるので、承知しておいてもらえますか?
【N】
:あぁ、分かりました。
【GM】
:ありがとうございます。さあ、ではキャラ紹介をどうぞ。
【N】
:はい。えと、名前はオーギュスト・ルーチェ。無口というか不器用というか少々ぶっきらぼうな感じです。基本的にお人よしではありまずが、やや皮肉気なところもあるかな?
【GM】
:このパーティー、クールキャラ多いな。
【伊万里】
:三人ほどクール。
【GM】
:すげぇ!(笑)
【すばる】
:おぉ!良いですのう♪
【伊万里】
:大惨事にならなければ、の話ですが(笑)
【GM】
:待て待て待て!
【N→オーギュスト】
:え?なにか問題ありますか?
【GM】
:いや、伊万里さんの話です。……すいません、続けてください(笑)
【オーギュスト】
:あ、はい。えー、一人称は俺で、21歳くらいです。
【すばる】
:お、21−。年下ですな。
【オーギュスト】
:ライフパスは出自が容姿端麗で境遇が天啓、運命は真理です。
【海月楽】
:う、美しい……!
【すばる】
:真理っていうの、アコライトっぽいですね。
【オーギュスト】
:完全支援系にしてみようかなと思ったので、スキルはヒール専門に近い感じです。
【GM】
:癒し系ってヤツですか(真顔)
【伊万里】
:癒し系クール。
【GM】
:カオスだ(笑)
【海月楽】
:新しい癒し系の形が提唱されました!
【伊万里】
:このパーティーには、渋いクールと癒しクールと
不思議ちゃんクール
がいます。
【GM】
:
最後何っ?!
* * *
【GM】
:じゃあ、オーギュストのオープニングを始めるぞ。
【オーギュスト】
:ふむ、まあお手柔らかに頼む。
【GM】
:キミは今、自分が勤めている、エスティアという街の神殿にいる。
【すばる】
:お。さっきちょっと出てきた街だ。
【GM】
:うん。地図で言うと、ダブラルの斜め下くらいにある街だよ。……で、今キミがいる場所は、聖堂。何列も並べられたベンチの最後尾に控えている。
【オーギュスト】
:ふむ。
【GM】
:ベンチはそれなりに埋まっている。そして、人々が見つめる先……聖堂の卓には、一人の青年が、いた。キミの親友である、エリックだ。
【オーギュスト】
:なら無言のまま、目線はエリックに向けていよう。
【GM】
:了解。ではそのうち、「……今日は、ここまでにしましょうか」と言って、エリックは開いていた教典を閉じて、微笑む。人々は、思い思いにベンチから立ち上がり、神殿を出て行くよ。
【海月楽】
:「なあなあ、飯どこいくべ〜」
何故訛る。
【GM】
:……まぁそんな感じで。後に残るのは、キミとエリックだけだ。
【オーギュスト】
:では、自分も立ち上がり外に出ようとする。
【GM】
:すると、声が上がる。「うわぁっ?!」と。
【オーギュスト】
:!?声のした方を思わず見ます。
【GM】
:キミが振り返った先……聖堂の奥で、エリックが盛大にこけています(一同笑)
【伊万里】
:エリック……!(悶絶)
【海月楽】
:どじっこ属性だ!
【オーギュスト】
:……溜息をついた後、近づいて助け起こします。
【GM】
:「……あはははは。ごめんね、オーギュスト」助け起こしてもらったエリックは、眼鏡を直しながら苦笑した。「昨夜徹夜でさ。ろくに寝てないんだ。おかげでもうフラフラだよ……」
【オーギュスト】
:……そうか、あまり無理はするな。と、一応心配しつつ、何かあったのかと聞いてみます。
【GM】
:「何か、って聞かれてもね。……いつものことだよ、としか言い様が、無いなぁ。冒険者の斡旋とか、いろいろややこしくてね」苦笑混じりに言いながら……エリックは、自分の右足をさすっている。彼は、そっちの脚が悪いんだ。
【オーギュスト】
:なるほど……。部屋に戻るのなら行くぞ、とエリックの右側に近づいて、無理やり支えて引きずる様にここを出ます。
【GM】
:じゃあ、大人しくついて行こう。時折また右足をさすりながら、「ごめんね」と呟くように謝る。
【伊万里】
:(←悶絶中)
【海月楽】
:どんだけ萌えろと!
貴方達が妙に萌えすぎてるだけです。
【オーギュスト】
:……気にするな。それよりも足は……いや、良い。と、途中で思い直して無言のまま連れて行きます。
【GM】
:連れて行かれながら、エリックは切なそうに目を伏せる。「いつもいつもこんな感じで……ホントにごめん」
【オーギュスト】
:あ、そういや足が悪い原因聞いてない。
【GM】
:まさにこれから説明するとこだ。……まぁ、そんな感じで部屋まで歩いていると……エリックが、ポツポツと喋り出す。
【オーギュスト】
:ん?
【GM】
:「……そういえば、そろそろ十年だっけ。僕の足がこんな風に、不自由になってから。それと……師匠が、亡くなってから」
【オーギュスト】
:……。黙って聞いてます。
【GM】
:「十年前、師匠が何者かに襲われて、亡くなって……僕も、大怪我して。……なんか、あっという間だったような気がするし、果てしなく長かった気もする」
【オーギュスト】
:……。
【GM】
:ちなみに、師匠というのは、オーギュストとエリックに神の道を説いた人だ。孤児だった二人を引き取って、我が子のように育ててくれた人でもある。……亡くなったのは、強盗に襲われたからだと、キミは聞いてるよ。尚、犯人は捕まっていないし、殺された理由も分かっていない。
【オーギュスト】
:なるほど。
【GM】
:「あの時、キミは師匠から頼まれたおつかいに行ってて、助かった。……ホントに良かったよ。キミだけでも、無事であって、さ」
【オーギュスト】
:……俺は逆だったら良かったのにと、今でも思っているさ。と苦い表情で呟きます。
【GM】
:「そんなこと言わないでよ」エリックは、少し声を荒げる。ちょっと泣きそうな顔してるね。
【オーギュスト】
:俺にお前の気持ちがわからないようにお前にも俺の気持ちはわからない……、そう言う事だ。と、目を閉じて、エリックの顔を見ないで言います。
【GM】
:その言葉に、エリックは何か言いかけて……止める。代わりに、また苦笑した。「……また、このパターンだね」
【オーギュスト】
:ああ……、そうだな。
【GM】
:そうこうしているうちに、部屋の前まで着くよ。
【オーギュスト】
:ほら、着いたぞ。エリックの部屋の扉を開けて、部屋に入るように促します。
【GM】
:「ありがとう」お礼を言って、部屋に入りかけて……そこで、エリックは振り返る。「……あのさ、頑張ろうね」
【オーギュスト】
:!?その言葉に驚いて思わず直視します。
【GM】
:「僕らみたいな人が、これ以上増えないように。人々の幸せを守れるように。僕は、キミみたいに実地でいろいろするのは無理だけど……でも、事務とかならできるから」
「だから、これからも一緒に頑張ろう。……神官としての役目を、師匠から教わったことを、果たすためにさ」
微笑みながら、エリックは言った。
少し頼りなくて、でも優しく穏やかな、笑顔。……出会った頃から、ちっとも変わっていない。
【オーギュスト】
:……ああ、そうだな。だが、本当にあまり無理はするなよ?と言って、何も無いようなら去って行きますが。
【GM】
:何も無い……訳じゃないな。キミが踵を返して去って行く時、後ろから声をかけられる。「あ、そろそろ街の見回りの時間だから、忘れないでね!」と(笑)
【オーギュスト】
:なら振り向きもせずそのまま、ああ分かった、と応えて去ります。そのまま見回りに直行しましょう。
【GM】
:了解。では、キミは神殿を出て、エスティアの街へと歩き出す。
街は、穏やかな陽気の下、いつものように活気に満ちていた。
行き交う人々、途切れることを知らない会話。いつもと同じ日常が、そこにあった。
それら全てを感じながら、オーギュストは、迷うことなく大通りへと足を踏み出す。
いつもと同じ道のりを、いつもとは違う出来事に向かって。
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